2010年3月9日火曜日

セイユウニトリアエズイケヤ

うまいなぁー。

西友の家具のCM。聞き方によっては、
「西友に、とりあえず行けや。」と聞こえ、
「西友、ニトリあえずイケア」と聞こえる。

西友は、これで、低価格家具市場に、参入してきたことを印象づけたと言える。
少なくとも、これを見て意味に気付いた人は、「一本とられた」と思うのではないか。

普通に、告知しても、「あ、そうなの。」くらいなものだ。
そこを敢えて、競合をふくめて、コピーの中にくるむ中で、
「家具の市場」において、存在感を、うまくだしたのだ。

商品購入までには、2つのハードルがあると言われている。

1つ目のハードルは、「買いたいか」「買いたくないか」というハードル。
2つ目のハードルは、「買えるか」「買えないか」というハードル。

買いたくないものは、安くても、買わない。
「買いたい」と思って、初めて「買えるか」「買えないか」という判断を下す。

不況が続くと、このハードルが上がって、「買えない」ということになり、
商品が売れない状況が続く。

まず、認知されないと、1つ目のハードルのところまでも行けない。
市場において、自社の存在を認めてもらえないと、それは、いないことと同じだ。

西友の家具で言うと、

「セイユウニトリアエズイケヤ」

で、家具低価格市場の2大勢力「ニトリ」「イケア」と肩を並べ、同列視させる。
その上で、家具を買いたい人に、1つ目のハードルのところまで、連れてくる。
さらに、2つ目のハードルで、「買えるか」「買えないか」と判断させる。

「エブリデイロープライス」「地域最低価格を目指す」と言われる低価格。
このCMが、認知されれば、結構、いい勝負できるのではないか?

心意気をかんじます。
ご健闘を。

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