2014年2月23日日曜日

【同じようなビジネスも…】


同じように見えるビジネスも…

切り口変えると、カタチが変わる。


切り口を間違えると、バラバラに…

今あるビジネスを
別の切り口で、
攻めるのか?

新しいビジネスの
設計図を書くのか?

さて、どうやって、
あなたは、新しい
ビジネスを作り出しますか?

切る順番が、優先順位。
切っちゃいけない順番が、劣後順位。

優先順位だけだと、
大事なところを
切り離し、バラバラになる。

劣後順位だけだと、
切り進められない。

ようは、相反する2つの
基準がともにいる。

理想か、現実か、
迷う人に言いたい。

両方いる。

敵も味方も。
愛も憎しみも…。

自分の強みが、武器になり、
それ故に、己を救い、
また、その武器ゆえに、
足元をすくわれる。

因果は巡る風車
七転八起 臥薪嘗胆
禍福は糾える縄の如し

風に善悪はなく、
ただ吹き去るのみ。
だから、チャンスも、
ピンチも連れてくる。

チャンスも、ピンチも、
偏在するも、遍在す。

あなたのアンテナだけが、
それを感じることができるから、
やろうと感じたことは、
やればいいんだと強く思うのです。

切り口を変えるか?
新しい設計図を書くか?

さて、どうやって
はじめましょうか?











2014年2月14日金曜日

【名も知らぬカップル】



写真に写るカップル。
名前を、僕は知らない。

雪で、交通機関の
混雑が予想されるので、
社員を早めに帰らせて、
後片付けして、
事務所をあとにした。

最寄り駅に着いたはいいが、
一向にバスが来ない。
タクシー待ちは長蛇の列。

待っている間に体が冷える。

よし、歩こう!

雪降る中を歩きはじめた。

歩き始めて、すぐに後悔した。
待っとけばよかったかなぁ...σ(^_^;)

ふと、足元にピンクの
スマートフォンを見つけた。

どうしよう…

この雪の中だ。

これから、さらに積もれば、
絶対に、見つけられない。

明日、雪がやんだら
交番に届けるか…

そこから、トボトボトボトボ
歩いていると、電話が鳴った。

慣れないスマートフォン。
かじかむ手、すぐに取れない…

不在着信。

…どうする?

また、かかってくるか…。

一瞬迷うも、寒くて寒くて、
また、上着のポケットに
入れて歩き出す。

しばらくすると、
また、コール!

出ないと!

ポケットを探ると、
手にしたのは、
自分のiPhone!(◎_◎;)
俺のバカァー!

さっきと同じ番号。
結果、2回目の不在着信。

こら、あかんよね…

思いきって、電話した。

「電話を拾ったんですけど、
さっき電話出れなくて…。

落とした方に、
届けたいんですけど、
この電話の持ち主は、
お知り合いですか?」

「はい、僕の妻です。」

若い男の方が、電話に出た。

「あぁ、よかったー。
今どちらにいらっしゃいます?」

「家電量販店の近くに
いるんですけど…」

少し遠いな…

しかも、家と逆方向だ。

「すみません、今の場所から、
道なりに、左にまっすぐ行くと、
ファミリーマートがあるので、
そこで待ち合わせできませんか」

電話を切ったあと、しばらくして
ファミリーマートに着いた。

待っていると、
若いカップルが現れた。

男の人だけと思っていたので、
少し驚いた。

「ありがとうございます。

実は、今日、市役所に、
婚姻届をだして
きたんですけど…」

えー、ほやっほやの新婚さん!

「めちゃくちゃ
めでたいじゃないですか!」

どうやら、市役所から帰る
途中で、落としたらしく、
雪の中ずっと、探してたそうだ。

そうか、バレンタインだもんな。

記念日を、新しい記念日に
されたわけだ。

「婚姻届を出した時の写真も、
あったので、どうしても、
あきらめきれなくて…。

拾ってくれて、なんと
お礼を言ったらいいか…。

僕、このコンビニ、
絶対忘れません。」

若い旦那さんが、アツく言った。

スマートフォンは、
携帯電話であり、
カメラであり、アルバムだ。

これからも、思い出を
どんどん作っていかれるだろう。

お礼なんていらなかったんだけどせっかくなので、ジュースと
肉まんをごちそうになった。

僕は、スマートフォンの
カタチをした小さな幸せを
拾い、少しわけてもらった。

「お母さんと、婚姻届出した日、
すごい雪の日でね。
その帰りに、お母さんの落としたスマートフォンを拾ってくれた
親切な人がいてくれて…」

なんて、結婚記念日を
家族で祝う時に話してくれたら、
こんな嬉しいことはない。


「あ、せっかくなので、
幸せのお裾分け代りに、
一緒に写真一枚撮らせて
もらえませんか?」

それが、冒頭の一枚だ。

そして、このカップルの、
名前を、僕は知らない。

お互いの名前を知らなくても、
幸せをわけあえる。

ちょっとしたアクションを起こす
ちょっとした気持ちさえあれば。
























2014年2月6日木曜日

【我々は、カリスマを欲した。たとえ偶像でも…。】



全聾の作曲家
現代のベートーベン
心震わす音楽

http://m.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/02/06/kiji/K20140206007527430.html

いろいろ、「形容」される
作曲家のゴーストライター騒動。

なぜ、こんなことになったのか?

おそらく、ちょっとした
フィクションが、
大きくなっていって
いった、のではないか?

我々は、カリスマを待望する。

ヒーロー、ヒロインが大好きだ。
その背景に語られるストーリーを、
ことのほか、好む。

そして、同じように、
反対の感情も持っている。

だから、人気がある人は、
我々から、愛憎相半ばする
対象として見られる。


彼が産まれた背景の一つには、
我々が「社会」と呼ぶものが、
大きく関係している。

擁護ではなく、
バッシングの対象は、
自分自身かもしれない
ということだ。

彼も、わかっていたはずだ。

いつか叩かれる、破綻すると、
わかりつつ、やめられない。

では、どうすれば、良かったのか?

①最初からやらない。
②コンビだと言う。
③もっと上手にウソをつく。

さて、彼に、一回だけ、
タイムマシンに乗れるなら、
どうするだろうか?

自分だったら、
どうするだろうか?



2014年2月3日月曜日

【フィットネスクラブが提供しているのは、 健康ではなく、”居場所”なのではないか?】




業界は、いわゆる"3%の壁"を越えられていない。

ィットネスクラブの市場規模が4100億円前後で
頭打ちの状況が続く中、現状打破を目指す
大手各社の路線の違いが鮮明になっている。

http://goo.gl/eoBEor


記事には、各社の対応策が載る。

自分が、この業界に携わっているので、
気になりつつ、この記事を読んだ。

特に2点。

①潜在的に、2倍の需要があるとすれば、
掘り起こせていないのは、なぜか?

『日本生産性本部によると、エアロビクスなどフィットネス
関連分野の参加率(総人口に占める会員数の割合)は
12年に4.1%で、参加希望率の8.2%と開きがある。』

②値下げで会員が増えるとは限らない。
では、どうすればいいのか?

「この業界では値下げで会員が増えるとはかぎらず、
顧客は最初のプランを容易に変えない」』

①について、一言で言えば、「ギャップだ。

少なくとも、ニーズがあるのだから、
消費者側と、提供者側の間に
解消できていない溝をどう乗り越えるか、だ。

業界の内外において、試行錯誤をし、
ギャップを埋める萌芽も見えつつあるが、
現状では、フィットネスクラブの総人口の
参加率は3-4%の壁を越えられていない。

ただ、この周辺には、1度通ったが、
やめてしまった層が、かなりいると思う。

このあたり、ギャップを解消するのは、
思いのほか、戸惑っている。

②について、一言で言えば、「価値提供」だ。

「価値提供」を考える前に、
『3つの差別化戦略』について、
お話ししたい。

差別化戦略とは、お客様に自社・自社商品を
選んでいただく必然性を作り出すことであり、
視点を変えれば競合とどう戦うか、ということです。

そのための3つの差別化戦略の軸

1)手軽軸:早い、安い、便利、で差別化
2)商品軸:高品質、最新技術で差別化
3)密着軸:顧客の個別ニーズに応えて差別化


記事の施策は、ざっくり言えば、
①低価格化、②24時間営業化、③専門特化。

先ほどの3つの差別化戦略に照らすと、

手軽軸…気軽に通える低価格。通いやすい営業時間。
商品軸…ヨガなどの専門特化。
密着軸…ここでは、該当なし。例)パーソナルトレーニングetc

と考えられる。
軸としては、悪くない。

ちなみに、スポーツクラブ業界で、
注目を浴びているところは、どういったところか?

【成果保証型ダイエット ライザップ】

【サーキットトレーニング カーブス】

この2社の面白いところは、
提供する商品
提供する人へのサービス
軸をわけ、両立できているところだ

通常はそうではない。

なぜか?

例えば、「商品」が気軽軸の場合、
いわば、効率性で、その特性を確立しているため、
本来「人へのサービス」が、密着とは、
なかなか相容れないからだ。

もちろん、この3つは、併用も可能なので、
最初から、ムリな話をしているわけではない。

話を戻す。

「商品」を見た場合、
成果保証型のライザップは、いわば商品軸
女性専用、サーキットトレーニングの
カーブスは、いわば手軽軸だ。

しかし、

「人へのサービス」は、密着
寄り添うことにかけては、共通している。

それは、お客様を、お客様として、
最高のおもてなしを提供する、
商品軸ではないということだ。
言うなれば、仲間、家族、生徒に近い関係だ。

これが、スポーツクラブに、健康ではなく、
コミュニケーション、いわば"居場所"を
求めていると思う理由だ。

つまり、"健康"を切り口に、
新しい仲間や、仲間を作るきっかけを
求めているのではないか?

もしくは、"仲間"というきっかけが、
運動を継続させてくれているのかもしれない。
ちょうど部活をやめにくくなる状況のように。(^_^;)

もちろん、アンケートの回答に、
そんな答えはあまりでてこないだろう。

ただ、ここ以外の成功している企業の事例も、
合わせて考えると、そう思えてならない。

だから、人に密着しない24時間化や、
単なる低価格化は、フィットネスの初心者に、
受け入れられるかは未知数だ。

もちろん、クラブに通ったことがある上で、
時間の無い層や、価格が安い方がいい、
まわりに人がいない方がいい人には
喜ばれるかもしれない。

いずれにせよ、フィットネス業界が、
3%の壁を抜け出すには、

多様なプレーヤーの、
多様なアイデアが必要なことだけは、間違いない。