2013年3月22日金曜日

【利益の倫理性】


「早朝ドラッカーSkype勉強会」、
 第
90回目の本日のテーマは、利益の倫理性」でした。

“もし、利益がコストであるとするならば、
とくに雇用創出の唯一の手段であるとするならば、
そのとき資本主義は倫理的なシステムとなる。

事実シュンペーターの経済学においては、問題は、利益は十分かである。
未来のコスト、企業存続のコスト、創造的破壊のコストを
賄うに十分な資本形成を行なっているかである。”

うーん、なんかわかったような、わからんような…(+_+)
簡単に言えば、利益も、結局は、雇用創出のための
原資になるのだから、頭から否定するものじゃない、ということなんでしょう。

ACTION POINT
資金のコストを賄い、イノベーションを行なうための十分な利益をあげていますか。
もしあげていないならば、どのような手を打つべきでしょうか。

【回答:イノベーションに、必要な十分な利益を考える

まず、イノベーションとは?
社会の発展のための、経済的な変化をもたらす仕事

・新規事業。
・新しい仕組み。
・驚くような効率化、生産性。
   ↓
『あるべき姿』
1)社会に良い影響を与えるもの。
2)企業の責務は、創造的破壊。
3)目的意識が必要。
共有できるものは何か?


【TOPIX】

・イノベーションを起こすには、
時間資金という、資源が必要。

ミスマッチを埋めるプラットフォーム

ギャップの存在を埋める
というイノベーション。

物事を多面的に見るドラッカーは、


同じものも目的によって、肯定的にも、否定的にも、表現する。


図解で学ぶ ドラッカー入門





====○====○====○====○====○====○====○


利益は、①企業の延命、②未来への投資、③待遇改善、④株主還元、
⑤社会還元、⑥顧客からの評価・期待という側面があるといえる。

簡単にわかったつもりにならず、いろいろな考えがあることを
ベースに、
柔軟に考えて行こうと思います。



2013年3月18日月曜日

【人生が変わる朝活】 



開催前、みんな早起きだ(^o^)
Hills Breakfastは、月一で開催される、
朝の
プレゼンテーション大会です。

いわば、朝活です。

ただ、そのプレゼン形式を
Pechakucha (ペチャクチャ)という講演者が、
基本
20枚のスライドに対し、1枚あたり20秒使ってコメントするというやりかたを採用しています。

そのため、スピーカーが目まぐるしくかわる。
しかも、密度も濃い。

つまり、400秒≒6-7分のプレゼンテーションに、
軽い質疑応答を加えた約10分で、
1組の発表が終わる仕組み。


念のため、言っときますが、ヒルズは、
マックスヒルズではなく本木ヒルズのことです。

(え、誰も聞いていないって(^_^;))

お話を聞いて思ったのは、今までの生き方、考え方とちがう、
別の新しいライフデザインがあって、その価値観で、生きている人たちがいるということ

やりよぉによっては、人生が変わります。

さて、本日の登壇者は、5組6名の方々。

米田智彦さん          NOMAD TOKYO主宰、編集者、ディレクター
津嶋 辰郎さん         INDEE Japan代表取締役 マネージングディレクター
箕輪 憲良さん         Yahoo! JAPAN ソーシャルアクション室 
伊藤菜衣子・池田秀紀さん 暮らしかた冒険家 
日比野克彦さん        アーティスト        です。


ただ、今までのが古くてダメと、単純に
否定されているわけではありません。

うまく説明できるかわかりませんが、
キーワードを自分なりに、再編集してみます。(^o^)

・シェアカルチャーの浸透
・種は船
・コワーキングスペースを50か所まわる。
・多拠点(海外×海外、東京×千葉など)での生活       
        ↓
家がなくても、生きていける。
・定住生活は、400万年の中で、たった2,500年。
        ↓
21世紀のリアル寅さん(ノマドな生活、持たない生活)

・他人と比較しない。
・他人の“成功神話”から、パッションを頂くが、無視する。
・ただし、経済活動を否定しすぎない。(お金の神様に感謝する)
・私たち、そこまで、資本主義、Disってないです。


         ↓
・全人類が“成功”はできないが、“幸せ”にはできる。
・幸せのためにもがく
・成功は客観的で表層的、幸せは主観的で深層的。
  ①幸せであるためには、今の自分を知り、今の自分を受け入れる。
→②今の自分自身を映し出す“アートな感性(暗黙知)”で“幸せ”な姿を描く。
→③かっこよく描けない現状を焦るのではなく、描ける姿を未来に置いてみる。
→④そのうえで、サイエンス(形式知)を活用し、描く未来を実現する。
→⑤描いた未来への近道は、仮説→検証をやりつづけること、つまり、“もがく”こと。
→⑥一歩ずつ行動によって、未来に近づく。
→⑦もがき続ける人にだけ、自分のセレンディピティを発見できる。
・課題解決エンジン yahoo

・幸せのフロンティアは、遠いところではなく、家の中にあるんじゃない?
            ↓
・物技交換=野菜一生分⇔WEBサイト交換

・第3次情報革命
(知の集積化(アレキサンドリア図書館)→知の一般化(活版印刷)→情報発信の一般化)
・社会を変えないと幸せにはなれないの?           
            ↓


・住めば都から集まれば都へ
DIYDIWODo-it-yourselfDo-it-with-other)をやってみると、
 幸せになる方法はたくさんある。
・婚約カメラ
・結婚式キャンプ
・新婚ノマド旅行
           ↓
気づいた人から、幸せになればいいのではないか?
というわけで、

           ↓
・お先に失礼します。

だってw。

正直、うまくまとめられたか自信がないですが、
ニュアンスは、伝わっていればうれしいです。

では、では、お先に失礼します。<(_ _)>

2013年3月16日土曜日

【引き分けからノーサイドへ】


領土問題は、センシティブで、
微妙なニュアンスが伝わりにくいので、
自分自身、話をすることを避けていた。

ただ、ここにきて、森元首相とプーチン大統領の会談があったり、
パワーバランスに変化をもたらすようなニュースが出てきたり、
にわかに、北方領土問題がクローズアップされています。

今でも、4島返還を棚上げにして、2島先行返還などと言い出したら、
「弱腰外交」「歴史的な屈辱」と言われかねない。

でも、選挙がある政治家は、なかなか発言しづらい。
ただ、それじゃ、解決できない…。漠然とした思いだけがぐるぐるまわる…。

そんなときに、興味深い論文を見つけた。

==<概略>==================================

2004
10月にプーチン大統領と胡錦濤国家主席(当時)が、中ロの国境問題を
解決したときの背景をベースに、日ロの北方領土問題へも敷衍して論理を展開。

ただ、日ロと中ロの大きな違いは、
事態を早急に改善させなければいけない切迫感がない”という点。
また、領土問題で湧き上がりそうな、
○○敵視論のポイントについても解説されている。ちなみに、

    ロシア敵視論…「日本固有の領土」択捉島を手放した場合、不満が残り、
将来、
日本外交の「失敗」と揶揄され、不健全なナショナリズムを結びついた、
反発感情を呼び起こしかねない。


    中国敵視論…唐突な妥協は、外からの敵に備えたものを理解されやすい。
その際、仮想敵国は、「中国」だ。
しかし、敵を仮想し、
同盟を提案するかたちの解決は、時代錯誤のみならず、日本の国益を損なう。

【冷静に考えてみる2つの視点】

    ロシアが戦後、4島全ての返還を一度でも考えたことがあったのか?
日本に、本当に4島全てを取り戻すチャンスがあったのか、についての真摯な検証。

    日ロの和解が北東アジアの地域秩序にプラスの影響をもたらすような配慮。
具体的には、日米安保の前提のもと、中国包囲網になることを防ぎ、
逆に、日ロ関係が軸となり、
米国と中国を含めた「四角形」の
安定と協力の要となりうることを地域にアピールする必要がある。
========================================
経営でも、政治でも、ベンチマークは必要。
中ロの成功を、日ロの成功につなげて欲しいと思います。

そして、遠くない将来、「昔、北方領土と呼ばれていた土地」で、
WBC
の日本と台湾のような試合後、両者をたたえあう
スポーツの試合を見てみたいと、40にして、夢を見るわけです。

2013年3月15日金曜日

【「今日の利益と長期の成長力」のバランスをどう取るか】

毎週金曜日に参加している「早朝ドラッカーSkype勉強会」も、
89回を迎えることができました。今日は、ファシリテータとして参加しました。
(中途半端な回数でのご紹介は、なんとなく気に入っています。)

さて、本日のテーマはこちら、 「今日の利益と長期の成長力」

ACTION POINT


今日の利益のために長期の成長力を傷つけてはいませんか。
そのようなことなしに利益をあげる方法を検討してください。


====○====○====○====○====○====○====○
【回答例(予習):広告費の削減

今日の利益のために、長期の成長力の毀損する?

不況になると、3k経費(広告費、交際費、交通費)の削減を言われることが多いですね。ここでは、広告費の削減で考えてみます。

短期でみれば、広告費を削ることで収益の確保ができる、しかし
長期で見れば、顧客の最大化が図れず利益を得るチャンスをロスするケースもある。

広告費が
なぜ、削減対象としてあげられるか?

広告費の半分が金の無駄使いに終わっている事はわかっている
分からないのはどっちの半分が無駄なのか。【ジョン・ワナメーカー】という、この言葉に尽きます。

では、顧客の「買いたい!」のタイミングで告知すれば、経費の無駄はない?!
リスティング広告が効果が高いといわれるのは、
こういうタイミングが、良いからですね。

ただ、リスティング広告に行く前、つまり、
検索に行くまでの、アプローチをどう考えればいいのか?
    ↑
ここがポイントです。
広告出稿の技術が発達して、

サイトA(閲覧)×サイトB(閲覧)×キーワードC(検索)=広告出稿

みたいなことができるようになっても、あり続ける問題ですね。
(もぉ、できているのかな?)


情報提供を受け、自分に必要かどうか判断する不安な状態
ソフト条件の解消し、
金銭的、物理的に購買できる状態(ハード条件)が整えば、行動に移しますが、
ソフトの条件とハードの条件を恣意的にお膳立てするのは難しい   

なぜか?

(顧客全体を見れば、)
顧客の「買いたい!」のタイミングは、同時ではない からです。

(顧客個別に見れば、)
欲しいと思った客がお金を持っているとは限らない からです。


収益を得るということに、短期も長期もない。
しかし、会計が期ごとに決算を求める以上、
また、毎月を給与を支払う、そのタイミングごとでの
収益確定が必要なことも当然です。


ただ、顧客の購買タイミングを計ることが困難なのだとすれば、
計画的、継続的に、
顧客の欲しいと思われる情報(コンテンツ)を作り、
提供し続けること
が、短期に縛られず、結果的に、長期の成長力を
傷つけることのない、収益確保の道だと思われますが、いかがでしょうか?


====○====○====○====○====○====○====○
【TOPIX
(ディスカッションを通して得たヒント

・計画的に、継続的に顧客の欲しいと思われる情報(コンテンツ)を作り、提供し続けること。
・短期的な利益の誘惑に、どう打ち勝つか?
・長短期の感覚は、業界による。

【まとめ:今日の利益と長期の相克を超えるには?】

価値観のあぶり出し をし、
利益の定義 をし、
長短期のバランス を考えて
ゴールイメージの共有 をする。
⑤ 折を見て、①〜④を続けて、日々の仕事に落としこむ。



====○====○====○====○====○====○====○

                      (ディスカッションメモ)


2013年3月14日木曜日

【ラブストーリー戦略?】


『いいね!がお金に変わる魔法のマーケティング』著者の
川上徹也さんの【特別な人になるためのラブストーリー戦略】を聞いてきました。

「『ラブストーリー』って、死語じゃない?」なんて、
ちゃかしつつ、お話が始まりました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
商品を売らないで、あなた自身を売る。
商品を売らないで、体験を売る。
商品を売らないで、繋がりを売る
商品を売らないで、情報を売る。
商品を売らないで、作った人のこだわりを売る。
商品を売らないで、出来上がるまでの苦労を売る。
商品を売らないで、お客さんの未来を売る。
商品を売らないで、お客さんが使った時の感情を売る。
商品を売らないで、を売る。
商品を売らないで、社会貢献を売る。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
という、まず物語(ストーリー)を売ろうというのが、ポイント。

欠落を抱えた主人公が、
高い目標を立てて、
苦難を乗り越えて達成。
というのは、人類共通の「物語の黄金律」なのだそうだ。

「変な果物から生まれた友達のいない子供が、動物を家来にして、
みんなを困らせる鬼をやっつけて、宝物をもって帰還。」

「辺境の惑星で奴隷の身分であった一人の少年とその子供達の成長、
銀河系の自由と正義の守護者ジェダイと
銀河系の悪と恐怖の信奉者シスの攻防、そして、
銀河規模の共同国家体 銀河共和国から銀河帝国へ変わり、
そして、帝国の圧制に対する反乱により、
再び復活した「新共和国」への変遷を描いた物語。」

これは、上が桃太郎で、下はスターウォーズですね。
まさに、共通項が透けて見えますね。

そして、自分の仕事をストーリーで語ると、どうなるか?

==============
新しい仕事に関して、全体を俯瞰して、
うまいシナリオに組み立てられていなかった。
 だから、思うような仕事の成果を得られていない。(欠落)

ただ、「エンターテイナーたれ」という、
人を楽しませる工夫を通して、自分の人生を豊かにする志はもって、
仕事にあたることはあきらめずに、取り組んでいる。(高い目標)
キャンセルが出たことで偶然、参加することができた
セミナーを通して、思わぬヒントを得ることができた。

そして、描いた上昇のストーリーで、
成功をおさめることができた。(苦難を乗り越えて達成)
でしょうか?・・・

さぁ、うまくいくか、どうかは、神のみぞ知る?!
楽しみにしつつ、応援して頂けるとうれしいです。

2013年3月13日水曜日

【コンパの幹事とサンデル教授】



コンパの日程調整は、“正義”に関わる話です。
昔から、コンパや集まりの幹事をすることが、よくありました。

予算、場所、店の雰囲気などなど、決めないといけないことは、山のようにありますが、
なかでも、一番気を使うのは、参加者のスケジュール調整ではないでしょうか。

人数が多いのは、この日だな。でも、部長のスケジュールが・・・。」
「返事まだかえってきてないけど、あいつくると盛り上がるからな・・・。」

誰を優先して、予定を組むか?
誰のメリットを優先し、どう配分するのが、正しいのか?

常識的に考えれば、2つのやりかたがあると思います。
①人数を多い日を決める→「調整的正義」=いわば、均等配分。
②部長の都合のあう日→「配分的正義」=地位・能力・努力等に応じて
決定を変化させる、いわば、傾斜配分。

ちなみに、“正義とは、ふさわしいあり方をしているかどうか”、
くらいの意味で使っています。

なんだか、悩ましい…、哲学的ですね。
どうすればいいんでしょうね。(^_^;)

あと、

③くじ(占い)で決める?
→「運命(宗教)的正義」=神(絶対者)に決定を委ねる。
いわば、配分の放棄、ですかね。

ハーバード白熱教室で有名なサンデル教授は、
「人間が共同で生きているなら、どんなつながり(連帯)、
 どんな社会の幸福な姿があり得るか」

いわば、どう分配するか」の正義から、
どう公共(全体)の価値をつくるか」という正義を論じているのだと思います。

正義の問題の根底には、個人と公共(全体)、そして、自由と平等の対立がある。

公共=全体というフレームで考えると、イメージしやすいですが、
全体を優先するために、個人を犠牲にする全体主義、ちょっと、怖くなりませんか?

だからこそ、正義の原理が必要なのだと思います。


いやー、幹事って、本当に大変ですね。

だって、その集団の「正義」とは何か、を
提示しないといけないんですから。

ちょっと、オーバーかもしれませんが…。(^_^;)