2010年3月10日水曜日

「ヨメからの豪速球」

本当に、面白い話を書いて、伝えることは、難しい。技術的な問題もある。
ただし、それを差し引いても、難しいポイントは、3つある。

1つ目は、その場で作られた空気を、再現することが難しいこと。
2つ目は、その場で作られた言葉を、再現することが難しいこと。
3つ目は、その場に存在した関係性を、再現することが難しいこと。

映像の場合、画像の質にもよるが、
ある程度、その場の空気・言葉・関係性を伝えることが可能だ。

文章は、再現が難しい形のないものを、
読み手の想像に委ねてしまうから難しいとも言える。

孔子の昔より、言われている。
「辞は、達するのみ。」
言葉というものは、相手に、その意味を十分に、
伝えるようにすることこそが大切なのだ。

とは言え、やはり、伝えることは、
世の東西、今昔問わず、人の悩みの種なのだ。


今日、久しぶりに友達から、連絡があった。
その友人には、きれいなモデル出身のヨメがいる。
その話をしていて、我がヨメが一言。

「で、友達の中の、ヨメで、誰が、一番きれいなん?」
「・・・って、お前にきまってるやん。」
「ふーん。」って、満足気。おそろしい…。

『・・・』の間、まばたき4回。
まばたき1回は、0.1秒。つまり、わずか0.4秒。

150km/h(時速)は、41.67m/s(秒速)で、
ピッチャーズプレートからホームベースまで18.44m。
18.44m÷41.67m/s=0.4425秒。まさに、豪速球!

この張りつめた緊張の0.4秒。
だんなも、何気に、楽じゃない。

この空気感、うまく伝われば、うれしいのですが・・・。
いやはや、言葉は、難しい。

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