2010年3月3日水曜日

【今、いる場所で、がんばること。まわりを幸せにすること。】



夏目 漱石(なつめ そうせき、1867年2月9日(慶応3年1月5日) - 1916年(大正5年)12月9日)

草枕の世界


夏目漱石の『草枕』は、
「山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば、角が立つ。

情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。」
の有名なフレーズからはじまる。

そして、中略し、
「とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、
安い所へ引き越したくなる。」とくる。

なんだか、転職を勧められている気がしないわけでもない。

『人の世を作ったものは、神でもなければ鬼でもない。
やはり向う三軒両隣りに、ちらちらするただの人である。
ただの人が、作った人の世が住みにくいからとて、
越す国はあるまい。あれば
人でなしの国へ行くばかりだ。
人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
』
と続く・・・。

つらいといっても、どこも、たいしてかわらない。
だから、この世、この場で、がんばれ。そう言われている気がする。

自分も、転職を経験しているので、
あまり大きな反論もできないのだが、
「職場環境を変えることが、成長につながる」的なことを、のたまう方々は、多い。

緊張感が、周囲への観察力を高め、競争力を研ぎ澄ますのだと。
一理ある。

正社員という立場を、「特権」とすることで、
企業にも、個人にも、惰性が生まれるリスクは、
常にあるので、いわんとする事は、理解できる。


衣食足りて礼節を知る


しかし、マズローの5段階の欲求にある通り、
生命体として、健全な安心感が、付与されることを経てこそ、
組織や社会への純粋な貢献意識が、醸成されるのではないか。

(雇用の安定が、生命の安全に直結するとは考えるのは、
早計と思われるかもしれないが、精神衛生的には、安定すると思う。)

「衣食足りて礼節知る」
この格言は、一面の真実を表している。

だから、どうする?



個人と社会は、相似形だ。

特定の個人におこりうることは、
自分にも、当然起こりうる。


そう考えるからこそ、


自分の半径5mの先の人々と、
家族の幸せを目指す行動を、
「おたがいさま」とバランスをとって
行うことが、個人にとっても、
社会にとっても、幸せが増進すると思うのだ。


0 件のコメント: