人間関係における法則はチェックシートのようなもの。 一通りチェックして、例外があれば、ピックアップして、微調整する。 |
人間関係における“法則”は、
再現性があるのだろうか?
今回『知っているようで知らない 法則のトリセツ』を手に取ってみた。
人間関係の法則は、物理の法則と違い、絶対ではない。
いわば、チェックシートだ。
ただ、躓いたときに振り返ると、
これらのチェックシートの有用性がよくわかる。
聞いたことのあるものから、聞きなれないものまで、たくさんある。
“まとめ”を“まとめて”みる。
◯上司と部下に関する法則
■人は与えられた役割を忠実に果たそうとする「役割演技」心理傾向がある。
■職場における上司と部下もそれぞれ「役割演技」していると考えられる。
■「桃太郎の法則」を参考に、上司の役割と自分のタイプを観察しよう。
◯評価と出世に関する法則
■ 「ステレオタイプ」 「ハロー効果」などにより、その評価を歪みやすい。
■「好意の互恵性」 「バンドワゴン効果」などを利用して評価を上げよう。
■それでもいずれ「ピーターの法則」によって無能よばわりされることになる。
バンドワゴン:ある選択が多数に受け入れられている、 流行しているという情報が流れることで、 その選択への支持が一層強くなる。 |
◯ 人や部下を動かす法則
■優しい上司は部下に期待をかけて「ピグマリオン効果」を狙え。
■厳しい上司は「コミットメントと一貫性」 「モデリング効果」を狙って叱咤せよ。
■ほめるなら「条件付け」 「ウィンザー効果」で緩急つける。
■いずれにしても、 「働きアリの法則」「傍観者効果」 「社会的手抜き」によって
一部の怠け者が生じるのは避けられない。
◯意思の疎通に関する法則
■我々は知り合いの知り合いを5人たどると世界中の人とつながっている。
■情報ネットワーク理論によると、社内コミュニケーション復活させるには、
勤務中の無駄話を認め、社内飲み会なども適度に行うべきである。
◯会議で勝つ法則
■会議で反対意見が出やすい状況は「スティンザー効果」で把握せよ。
■そして「バンドワゴン効果」「スポイラー効果」「投票のパラドックス」を利用して議論を勝ち抜け。
清須会議でも秀吉はこのテクニックを存分に使った? |
少なくとも自分の思考パターンが増えることは間違いない。
ただし、法則に踊らされるか、上手く使いこなすかは、自分次第。
それこそ、「思考のパラドックス」を起こさないよう気をつけたいものだ。
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