facebookに投稿をした以前のものを、ブログ転載を機に、バージョンアップさせました。
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猪飼祐一さんの作品を、見てきました。
以前、猪飼さんは、ブルックスのCMに、出演されていたことがあったので、
ひょっとしたら、ご本人をご覧になられた方も多いかもしれませんね。
お皿一つにも、よく見れば個性があるのに気づきます。 |
作風は、釉薬に、独特の風合いがあり、
青やエメラルドグリーンなど、寒色系のガラス質にも、ほんのり温かみがある。
料亭でも高く評価される品の良さを日々の食卓を
彩る器に、ということで、花器や茶わん、ぐい呑みなどが、並ぶ。
実は、猪飼さんとは、ちょっと変わったご縁でお知り合いになる機会を得て、
そのきっかけで、木箱に入った“ぐい飲み”を頂いたことがございます。
うちの中にある、数少ない特別な食器の一つになっています。
まぁ、本筋とは離れますので、おいといて・・・。
氏は、京都五条坂の由緒ある陶器商の家に生まれ、
作陶を志し、人間国宝 故清水卯一氏に師事。
現在、日本工芸正会員。数多くの受賞歴を持つ。
持論が、“名を残した芸術家の近くには、必ずビジネスと官能がある”なので、
作品もすごく重要なのですが、個人的には、作家の周辺環境にも、非常に興味があります。
以前お会いしたことのあるお父上が、
雑誌のインタビューで、商売のコツを語っていらっしゃった。
“うちは、主に料亭など他府県のお客様が多かったのですが、
昭和五十年代に店売りに力を入れはじめてから、観光のお客様も増えました。
商売は、自分の売りたいものだけを売っていては駄目ですが、
かといって店のポリシーが感じられないのも駄目。
かといって店のポリシーが感じられないのも駄目。
私としては、常によりいいものを、そしてせっかくうちに来ていただいたんだから
京都らしい品を提供していきたいと思っています。
昔からうちで言われてますのは、「商売は大きくするな」ということ。
商売を広げると、どうしても安く大量に売り出さざるを得ない。
ところがそれではいいものは扱えません。
これからますます、器というのは、趣味性が高くなっていくでしょうから、
そうしたお客様の要望に応えるためにも、私の目の届く範囲で商品を扱わんといけません。”
(『京を語る』より)
素晴らしい先見性を持つ父。
そして、その地が育んだ才能を持つ息子。
京・五条坂は古来清水焼伝統の地。
そうそうたる名陶工の活躍し、清水焼発祥の地として、現在もまた
陶芸作家・窯元・卸店・小売店が軒を並べていて京焼・清水焼の
伝承の地として、全国にその名を馳せてます。
アートが生まれる偶然、都市のクリエイティビティを深く考えされられました。
「これに、料理を盛り付けると映えるんだろうなー。」
なんて思いながら、大皿見ていましたが、
子供が割ることのリスクを考えると、ちょっと躊躇してしまう自分がいました。(^_^;)
子供が割ることのリスクを考えると、ちょっと躊躇してしまう自分がいました。(^_^;)
気になる方は、販売サイトがありますので、
よろしければ、一度、ご覧になってはいかがでしょうか?
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