今日、商談をしていたブースで、何気なく、お声をかけていただいた。
おそらく、来客者へ対するあいさつの一環なのだろう。
と思って、油断をしていたら、これがなんと、
前職の新人時代に、お世話になっていたお客様だった。
実は、今日、打ち合わせのため、お邪魔する前に、
場所を確認しようとしたところ、会社のホームページを見て、
社長のところに、その人の名前があって、びっくりしていた。
「あ、偉くなっているんだなぁ」と思ったものの、
商談のカウンターパートではないので、お会いすることはないだろうと思っていた。
なので、まさか声をかけて頂き、ご挨拶ができるなんて思ってもみなかった。
最後に、お会いしたのは、おそらく、退職の引継のためだったので、
おそらく、ほぼ12年ぶりの再会だ。
昔は、新人だということを割り引いても、段取りの悪い、
社内のルールに引きずられる出来の良くない営業マンだった。
(未だに、自分でも、反省するところがあるので、
恥ずかしながら、まだまだ成長途上ではあるのだが…。)
その方は、すごく頭の回転の早い人で、かと言って、強圧的なところもなく、
出来の良くない僕に、「頭つかわなあかんで」とよく言い、鍛えてくれていた。
おそらく、あらゆる人に対して、上下、ウチソトの違いにとらわれることなく、
そのような接し方をされているのだと思う。
なので、おそらく、僕のことも、覚えていないかもしれない。
でも、新人の頃の、一番吸収のいい時期に、このような方に出会い、
学びを得たことは、僕自身にとって、一生の宝になっていると思う。
ビジネスマンの駆け出し時代に、
そのような方と出会えたことは、本当に、幸運だった。
だから、僕も、多少出来の悪いと感じる営業マンも、
若く、一生懸命に食らいつく人には、厳しくも、温かく接しようと思っている。
そういう風に、僕自身が鍛えられてきたのだから。
おこがましいが、ご恩返しのつもりだ。
おそらく、そうやって、社会は回っているのだろう。
そして、今日も、きっと世界のどこかで、そういう出会いが生まれている。
そうやって、人は、何らかの気づきを得て、成長していくのだと思う。
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