2014年1月8日水曜日

【やしきたかじんさんと東京コンプレックス】

歯に衣着せぬ男とは、このおっさんのことだ。

巨星堕つ

やしきたかじんさんが亡くなった。
http://yashiki-takajin.jp/


関西が、”プロ野球界”なら、
長嶋茂雄を失ったような、
関西が、”カトリック教会”なら、
ローマ法王を失ったような、
関西を、”星の世界”なら、
北極星を失ったような、
それほど大きな喪失であり、損失だ。

関西出身者のメンタリティーの1つに、
 “アンチ東京”的な感情がある。

“東京がなんぼのもんじゃい”的な、
憧れとも、やっかみとも、
つかないちょっとややこしい感情…。

僕自身がそれを如実に感じたのは、
関西から東京に出てきた約10年前の、
東京で見たテレビ番組。

あるべきものがない…。

「東京では、人気の○○○、対抗して、
大阪では、この◆◆◆が人気」みたいな…。

そう、”東西対決型”の構成。

関西では、ちょいちょいやるような
テレビ番組のコーナーは、ほとんどなかった。


“東京って、全然関西意識していないんだ…。”
そんなカルチャーショックを受けたのを覚えている。
(今でこそ、クイズ番組でちらほらあるが…。)

たかじんさんは、そんな
関西人のメンタリティを
きっちり受け止め、見事なまでに
カタルシスを味わせてくれる。

その毒舌や歌、視点を含めた
人間的な魅力を通して・・・。

たかじんの番組は、
”東京”では一切流れない。

その”東京”嫌いが歌う『東京』がまたいい。



もう、番組を見ることができないと思うのは、
本当に、残念でならない。

たかじん伝説の一端は、ここからも垣間見える。


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