トップマネジメント以外はすべてアウトソーシングできる。
ネクスト・ソサエティでは、トップマネジメントがそのまま企業となる。
トップマネジメントの責任は、
①方向づけ、②計画、③戦略、④価値、⑤原則、⑥構造、⑦関係、
⑧提携、⑨合弁、⑩研究、⑪開発、⑫設計、⑬イノベーションにおよぶ。
ネクスト・ソサエティにおけるトップマネジメントの
最大の仕事が、組織としての個の確立である。
第二次世界大戦後の半世紀間、企業はその経済的側面、
すなわち富と雇用の創出において成功を収めてきた。しかし、ネクスト・ソサエティにおける企業の最大の課題は、
社会的な正統性の確立、すなわち
価値、使命、ビジョンの確立である。
他の機能はすべてアウトソーシングできる。
(『ネクスト・ソサエティ』、eラーニング教材『ネクスト・ソサエティ』)
ACTION POINT
価値、使命、ビジョンだけを考え、
他のものはすべてアウトソーシングするべく検討してください。
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「企業としての個の確立」とは、
『"らしさ"を認めてもらうこと』である。
個性的な企業として、アップルを例にとる。
僕が考える「アップルらしさ」とは、
カッコいいデザインのハード、使いやすいOS、
それらがつながることで作られる全体感。
それは、「世界観」という言葉で
言い換えられるかもしれない。
その「世界観」をサイモン・シネック氏が、
わかりやすく解説する
Here's how Apple actually communicates.
アップルならこんな風に伝えます
"Everything we do, we believe in challenging the status quo.
「我々のすることはすべて 世界を変えるという信念で行っています
We believe in thinking differently.
違う考え方に価値があると信じています
The way we challenge the status quo is by making our products beautifully designed, simple to use and user friendly.
私たちが世界を変える手段は 美しくデザインされ 簡単に使えて 親しみやすい製品です
We just happen to make great computers. Want to buy one?"
こうして素晴らしいコンピュータができあがりました」 一つ欲しくなりませんか?
Totally different right? You're ready to buy a computer from me.
全然違うでしょう? 買いたくなりますよね?
All I did was reverse the order of the information.
今したのは 情報の順番を逆にすることでした
What it proves to us is that people don't buy what you do; people buy why you do it.
これが示すのは 人は「何を」ではなく 「なぜ」に動かされるということです
People don't buy what you do; they buy why you do it.
人は「何を」ではなく 「なぜ」で購入するのです
This explains why every single person in this room is perfectly comfortable buying a computer from Apple.
だからこの場にいる人はだれもが 安心してアップルから コンピュータを買っているのです
But we're also perfectly comfortable buying an MP3 player from Apple, or a phone from Apple, or a DVR from Apple.
そして MP3 プレイヤーやスマートフォンや ビデオレコーダーも 安心してアップルから買えるのです
But, as I said before, Apple's just a computer company.
でも アップルは単なるコンピュータ会社です
There's nothing that distinguishes them structurally from any of their competitors.
アップルと他社とで 何か仕組みが違うわけではありません
①企業としての「価値観」をつくる。(WHY)
②その実現方法を提示(How)
③その上で、出来上がった製品、サービスを提示する。(What)
こうやって、企業は、個の確立という
「らしさ」を手に入れ、消費者に認知される。
「らしさ」を手に入れ、消費者に認知される。
そのことで他者と差別化が可能になる。
製品・サービスの差別化が難しくなる中、
企業の『らしさ』作りは、消費者をファンに変えうることを考えると、
圧倒的に重要だ。
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