二葉の草を育てる者こそ
人類の福祉に貢献する者である。
マネジメントは、文明が存続するかぎり、基本的かつ支配的な機関として存在を続ける。
それは、近代経済の特性および企業のニーズからして不可欠のものである。経済資源の組織化によって人類社会の糧を
確保しうるとの信念の具現である。
経済が福祉と正義の実現の強力な原動力になるとの信念の具現である。
三〇〇年前、ジョナサン・スウィフトがいったように、
想像力だけの哲学や形而上の体系を築く者ではなく、
一葉の草しか育たなかったところに二葉の草を育てる者こそ、
人類の福祉に貢献する者であるとの思想の具現である。
すなわち経済発展の責任を課された機関としてのマネジメントは、
現代の基本理念を反映する存在である。
もはやマネジメントは不可欠の存在である。
そしてそのゆえにこそ、その誕生以来ほとんと反対されることなく急速に成長してきたのである。
(『現代の経営』)
ACTION POINT
マネジメントの能力、真摯さ、仕事ぶりが
社会の発展に不可欠なことを示してください。
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マネジメントとは、「遠心分離機」である。
PDCAのサイクルを高速に回すことで、
効果があることと、そうでないことをわけていく。
その結果、効果あることの総量を増やす。
つまり、一葉の草しか育たなかったところに二葉の草を育てることだ。
その時、事実確認、現状分析のCからはじめると良い。
Check(分析)→Action(改善)→Plan(計画)→Do(実行)→C…
というように…。
もし、Cからはじめなければ、
1)リソースの把握不足
2)コミュニケーションロス
3)現状に対する誤認の可能性
などによって、
「経済資源の組織化」がままならず、
「人類社会の糧を確保しうる」ことがおぼつかず、
「経済が福祉と正義の実現の
強力な原動力になるとの信念の具現」が遠のく。
強力な原動力になるとの信念の具現」が遠のく。
「経済」とは、財やサービスを交換する仕組みだ。
それが機能しなければ、何らかの「強制性」に依存する形になる。
つまり、公平という「正義」の実現が難しくなる。
「困った時はお互いさま」
という言葉がある。
それは、その通りなのだが、
行き過ぎると良くない。
なぜか?
理由は2つある。
理由は2つある。
1つ目は、お互いさまの「関係」が崩れたとき、
バックアップするものがないから。
2つ目は、「お互いさま」の関係が、
片務的になるリスクがあるから。
そうなれば、依存関係しかない。
だからこそ、
みんなで力を合わせて、
財やサービスをうみだそう。
ということなのだろう。
だからこそ、「財」を生み出す仕組みを産み、
PDCAの高速回転により、成果のあるものとないものを
「遠心分離」するマネジメントは、重要なのだ。
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