重要なことは
「すでに起こった未来」を確認することである。
未来学者は、自ら予測したことがどれほど実現したかで的中率を測る。
予測しなかったもののうち、重要なものがどれほど現実となったかは数えない。
予測したものすべてが実現することもある。
だが、彼らは最も重要なことを予測せず、困ったことには、
それらのことに関心を示すことさえない。
この予測の空しさは避けられない。
重大な変化は、価値観の変化、認識の変化、目的の変化など、
予測不可能なものの変化によってもたらされるからである。
事業を行なう者にとって重要なことは、「すでに起こった未来」を確認することである。
社会、経済、政治において重要なことは、「すでに起こった未来」を機会として
利用することである。それらの変化を認識し、分析する方法を開発することである。
(『断絶の時代』『すでに起こった未来』)
ACTION POINT
市場にすでに現れているトレンドを明らかにしてください。
それらのトレンドがいつごろまで続きそうであるか、
あなたとあなたの組織にいかなる影響を与えうるかを書き出してください。
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「すでに起こった未来」とは、ターニングポイント。
未来に対して、決定的な影響力を
及ぼす可能性を含んだ出来事、指標。
ドラッカーは、先進国における
1.高くなりはじめた若者に対する高齢者比率
2.出生率の減少傾向
から「少子高齢化社会の到来」を見出す。
人口自然減最大の26万人、出生数4年連続最少
○2014年に国内で生まれた日本人の赤ちゃんは前年より2万9千人少ない100万1千人。
・統計の残る1899年以降最少を更新。(出生数は4年連続で最少を更新。)
・1990年代は120万人前後で推移していたが、05年に初めて110万人を下回った。
・2014年はかろうじて100万人台を保つも、9月に明らかになる確定数では割り込む可能性もある。
(12月31日、厚生労働省の人口動態統計の年間推計より)
○死亡数も戦後最多の126万9千人。
○出生数が死亡数を下回る「自然減」は26万8千人で過去最大。
・日本の人口の自然減は8年連続。
・2005年に初めて自然減に転じ、
2007年以降は減少幅が拡大、
2010年に10万人、11年に20万人を突破した。
○厚労省は「20~30代の女性の人口が減っており、
今後も出生数の減少が見込まれる。
高齢化も進展しており、人口減の傾向は続く」としている。
○2014年の死因
・1位・がん(37万人)
・2位・心筋梗塞などの心疾患(19万6千人)
・3位・肺炎(11万8千人)、
・4位・脳卒中などの脳血管疾患(11万3千人)と続いた。
死因上位の4疾患は4年連続で順位に変化が無く、
死者数の約6割(約80万人)を占めた。
○婚姻件数も前年比1万2千組減の64万9千組で戦後最少を更新。
・戦後で最も少なかった11年(66万1895組)を大きく下回った。
○離婚件数は22万2千組で、前年より9千組減った。
・02年に28万9836組で戦後最多になって以降は減少傾向にある。
ということは・・・
1)人口の確保
→①労働力確保にロボット技術への投資増?→特許を買う動き加速、研究者確保→環境整備
→②海外人材の受入増?→日本の良さをアピールする必要性→映像ソフトによる日本認知拡大
→③代理母、遺伝子技術
2)技術伝承の確立急務
→ゲーム会社等による動画やマニュアル作成ビジネス参入の活発化。
3)シルバー人材の活用
→体力考慮にした仕事の細切れ化・再統合化→クラウドワークの加速。 などなど
あなたしか気づいていない
ターニングポイントは、ありませんか?
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