2014年1月31日金曜日

【強みで、個性を出す】

両国駅で、降りた。

先日まで、1月場所が、
行われていたいわば、
相撲の聖地、
国技館の最寄り駅。


横綱と背比べ。


自分と、年の近い、
貴乃花親方の手形。

さすがに、大きい。



翻って、横綱在位、
最高場所数を誇る
北の湖親方の手形。

あれ、俺の方が大きい?

意外とこういうことで、
相撲を身近に
感じることができる。

前回、来たときには、
なかったので、
おそらくは、ここ2ヶ月で
用意されたのではないか?

両国駅と国技館。

少し歩くと、力士と、
すれ違うこともままある街。

そんな強みを、
当然のものとして、
少し蔑ろにしていたのではないか?

(駅の強みとは、何に置くかの
議論はあると思うが…)

ある教育研究者の
話を聞いたことがある、

「秋田県がなぜ、
学力一位になっているか?」

この質問に、教員は、
説明できなかった。

なぜか?

自分のところの
やっていることを
当たり前とし、
相対化できなかったからだ。

「個性を大事」にという、
教育の現場でも、
「個性のなんたるか」、
「活かし方のなんたるか」が、
わからなかったのではないか?

だが、彼を笑えるのか?

人は時に、「他者の目」と
「比較」という
鏡に向き合わなけば、
自己を認識できない。

秋田県の教育が、
ある種の気風や文化と
なっていたのだろう。

そうだとすれば、中の人が、
それを当たり前のこととし、
特別、重要視しなかったのも、
納得がいく。

今は、他県の教育関係者を
受け入れることで、
自らの強さの一端を、
把握することが、
できたように思われるが…。


ちなみに、
地域を変えるのは、
その地域の常識に、とらわれない、
「ヨソモノ、ワカモノ、バカモノ」
と言われる。

これは、一言で言えば、
従来の常識にとらわれず、
相対化した上で、その地域の
良さを認識できるからに、
ほかならない。

話を戻す。

強みを磨く。

案外、こういうことを、
当たり前のものとして、
疎かにしているところは、多い。

また、逆に変に
過大評価しているところもある。
(高く不味いメシを出すスキー場とか)

「他者の評価」と「他者との比較」に
向き合い、自分の強みを見つけ、
磨く取り組みの結果、
墨田駅の変貌があるのかもしれない。

このようなものがあれば、
内外の観光客は、
相撲のオフシーズンも、
立ち寄る機会も
増えるかもしれない。

少なくとも、
変化は、次の変化の
呼び水になることも多い。

「他者からの評価」と
「比較(他者との差別化)」
見つめる。

そういうプロセスを通して、
自分自身も、強みを磨いていきたい。






2014年1月30日木曜日

なぜ、宗教は、奇跡を必要としたのか? 【驚きがニュースとなり、伝播してい く。】




実写版『進撃の巨人』×SUBARUの
コマーシャル。

攻めてくる巨人。
隘路を切り抜けるSUV。

すごい!

物語の世界をリアルに描きつつ、
車の性能を存分にイメージさせる。

ちなみに、最後にでてくる巨人は、
7人がかりで動かしている。

YouTubeで再生回数が、
750万回以上。

いわゆる視聴率は、
世帯視聴率で表すが、
関東では、1%が18.1万世帯に相当。

750万回再生が、
全て関東と仮定すると、

750万回÷(1%=18.1万世帯)
≒41.4
だとすると、
視聴率が『半沢直樹』ばり…。

ただ、動画の再生には、エリアが
関係ないので、国内全世帯で割れば、

約5,000万世帯÷750万回=6.6%

まだまだ浸透の余地はあるな…、
ぬぬぬ。

いや、国内パソコン、スマホ台数で
割ったほうが、浸透率がでるのか…。

ただ、パソコンとスマートフォンの世帯普及率が、足して100%を
超えていることを考えると、
それは、誤差の範囲と
考えていいのかもしれない・・・。

なんの話だ・・・。

これを金額価値に
換算するとどうなるか?

1GRPを稼ぐのに、10万円として
換算すると、41.4×10万円=414万円

YouTube再生750万回の価値が、
この金額は、安すぎる!

参考までに、TVCM料金は、
各放送局によるが、
15秒スポットが5~31万とある。

平均すると、
10万円というところか…。

ただ、実際のところ、
どのくらいの価値があるかは、
目的によっても変わるし、
そこの議論は、話し出すと、
すごい議論になるので、
また、どこかの機会で・・・。

話がそれまくった。

"驚いたら、人に
話したくなりませんか?"
という話。


このことは、数々の宗教が
起こした『奇跡』と通じる。

なぜ、宗教は、
奇跡を必要としたのか?

驚かせる!
く、首が・・・。( ゚Д゚)

驚きとは、
一般常識、"普通"の状態との差分。
つまり、
インパクトであり、刺激だ。

だからこそ、
ニュース(話題)になる。

つまり、"奇跡の話"は、
マス媒体がない時代、
強烈な口コミとなって、
布教の素地に影響を与えた。

ただ、マスコミがないとはいえ、
移動する人間は
少なからずいるわけで、
イエス降誕に、
学者や羊飼いを絡ませ、
話題が伝播するこのシナリオを
描いた"クリエイター"は
驚くほど上手い。

さらに、付け加えるならば
ニュースが、人の知りたい欲求を
刺激したならば、、
A(注意)→I(関心)→D(欲求)→M(記憶)→A(行動)
I(関心)のところは、
抑えたも同然と言える。


人間は、挑戦したい生き物だ。

挑戦は、人間に何をもたらすのか?

それは即ち、
人生に『刺激』だとすれば、
人が、驚きを好むのも、理解できる。

通常とは違うもの。
だから、人に伝えたい。
"人生は、タイクツではない"と、
伝えたい。

さて、今日は、
どんなことで、まわりを
びっくりさせてやりますか?

また、どんなことで驚きましたか?

よかったら、
"驚き"をわけてください。

2014年1月25日土曜日

【なぜ、現代っ子に、百獣の王 ライオンを嫌われるのか?】

小四の子どもの「道徳」の
授業参観に行ってきた。

そこで見えてきたものは、
「横意識」の強さだ。

授業は、わし、猿、ライオン、
クジラ、亀の5種類から、
・なりたい動物、
・なりたくない動物の
それぞれの理由を表明。

それを通してお互いの
意見の違いを認め合おうと
することが狙いのようだ。

びっくりしたのが、
ライオンの人気のなさだ。

それは、なぜか?

ちなみに
横の数字は、なりたい人数
○は、なりたい理由抜粋
●は、なりたくない理由抜粋
である。

わし 17


○かっこいい
○空を飛ぶ
○空からの景色
○敵がいない
○すぐいける
○強くて楽しい
●空からの攻撃は卑怯
●自分が高所恐怖症
●人に撃たれる

さる3


○木の上にいられる
○木から木へ
○みんなで木、温泉
●木から落ちたらイヤ
●寒そう
●猿同士の争い
●人に危害
●お尻へん

ライオン1

○百獣の王
○強い
○かっこいい
●走ることは大変
●敵が多い
●怖がられる
●獲物を見つけないといけない
●肉食残酷

くじら3

○優しい
○ゆっくり
○あまり襲われない
○魚たちと泳ぎたい
○助けてくれそう
●大きい
●方向転換難しそう
●サメが来そう
●海はいや

亀7

○泳げる
○甲羅の中に入れる(キケン)
○ゆっくりのんびり
○狩をしなくてすむ
●のろま
●のんびり
●敵がきたら大変
●人につかまる

なんとなく共通項が
見えてきたのではないか?

*自由を好む。
*人を束縛することも、
されることも嫌う。
*争いが嫌い。
*偉そうなものを好まない。

子供とばかり馬鹿にできない。
何となく、世相の反映を
見ることができるからだ。
いいか悪いか置いといて。

また成長過程で、
意見が変わるかもしれないが、
基本的にリベラルな感じ。

権威が嫌い、
争いが嫌い、
出る杭を打つ。

それは、世界価値観調査とも、
軌を一つにする。


今回の授業で、子供は、
人に意見の違いがあることを
勉強出来た。

ただ、親としては、世の中には、
「孤高」とも言うべき、
清廉さを持ち、人の上に
立つにリーダーについても、
話しておかないといけない、
ふと、そう思った。




2014年1月20日月曜日

【NHKに、ケンカ売ってみた】



緊急ニュース等がある際には
総合テレビをお休みしている地域では
ご覧のチャンネルでお伝えします
                          (一部地域を除く)

ぱっと見て、意味が
わかりましたか?

“NHKには、
総合テレビと
教育テレビという
チャンネルがあり、
総合テレビが放送を
されていない(お休み)地域で、
緊急ニュースがある際は、
ご覧の(教育テレビ)チャンネルで、
お伝えします。”

ってこと、なんですかね⁈

おそらく、上に書かれた
「常識」をみなさんが、
持っている前提なんでしょう。

「常識」という意味では、
理解できるものの、
何なんでしょうか、この違和感…

しかも、
                          (一部地域を除く)

って!(◎_◎;)

放送するの?しないのか?

とここまで書いて、
もう少し、いい回しないのか?を
考えてみた。

緊急ニュース等がある際には
ご覧のチャンネルでお伝えします
                          (一部地域を除く)

「総合テレビをお休みしている
地域では」をカットしてみた。

総合テレビが放送されてようが、
どうかは、見ている人にとっては
関係ない。

 (一部地域を除く)は、
事実として、そのようなケースの
エクスキューズとして残した。

どうでしょうか?

みなさんも、良い案があれば、
ご意見ください( ´ ▽ ` )ノ






2014年1月12日日曜日

【Think differentと言えば…】

Appleの昔の広告キャンペーン…⁈
そう、仰る通りです。

http://youtu.be/8rwsuXHA7RA

偉人が出てきて、
「世界を変えたのは、彼らだ」
というアレです。

でも、今日は、
「りんご」ではなく、
「みかん」の話…。
無農薬みかんを皮ごと、鍋にダイブさせてます!


「みかんを鍋に?!(◎_◎;)」
「みかんジャムを寿司に?」
じぇじぇじぇ!(もう古いか…)
と驚かれている方も
いるかもしれません。

これは、岩手県ならぬ
山口県では流行っているらしい。

http://www.suouoshima.com/syokuji/mikan_nabe.html

みかん寿司に、ジャムをつける!この発想はなかったが、美味でした。

今日、「フルーツ朝活」に
参加した時にその事実を知りました。

いろいろな朝活に
お邪魔させてもらいましたが、
これは、なかなかの変わり種。

しかも、連休中日の早朝なのに、
30人以上も集まる人気イベント。

料理あり、地域活性化の話あり、
似顔絵あり、誕生日会あり、
歌あり、トランペットありの
趣旨は、参加した後でも、
よくわからない(^_^;)
でも、みんな楽しそう。

似顔絵、描いてもらいました。
「食」というのは、
その社会の常識と結びつく。

戦いの縁起担ぎ、
主婦の仕事休め、
神仏へのお供え替わり、
など、文化的、社会的、
宗教的、経済的、地理的な要因
と関わる「社会を映す鏡」だからだ。

だから、なかなか
あるものが変わりにくい。

でも、変わりつつもある。
それは、底流にある社会に、
変化が起こっているからだ。

正月におせち料理が、
食べられなくなったり、
クリスマスに、
和牛が食べられたり、
受験時に、お菓子が、
お守り変わりになったり…。

変わらないけど、
変わるもの…。

僕らは、「常識を疑え」とか、
「新しいことをやろう」とか、
なんて話を結構聞く。

でも、大上段にかまえなくても、
ヒントは、近くに転がっている。

熱々のみかんを頬張りながら、
そんなことを考えていた…。

あなたの身近に起こった変化は、
なんですか?








2014年1月8日水曜日

【やしきたかじんさんと東京コンプレックス】

歯に衣着せぬ男とは、このおっさんのことだ。

巨星堕つ

やしきたかじんさんが亡くなった。
http://yashiki-takajin.jp/


関西が、”プロ野球界”なら、
長嶋茂雄を失ったような、
関西が、”カトリック教会”なら、
ローマ法王を失ったような、
関西を、”星の世界”なら、
北極星を失ったような、
それほど大きな喪失であり、損失だ。

関西出身者のメンタリティーの1つに、
 “アンチ東京”的な感情がある。

“東京がなんぼのもんじゃい”的な、
憧れとも、やっかみとも、
つかないちょっとややこしい感情…。

僕自身がそれを如実に感じたのは、
関西から東京に出てきた約10年前の、
東京で見たテレビ番組。

あるべきものがない…。

「東京では、人気の○○○、対抗して、
大阪では、この◆◆◆が人気」みたいな…。

そう、”東西対決型”の構成。

関西では、ちょいちょいやるような
テレビ番組のコーナーは、ほとんどなかった。


“東京って、全然関西意識していないんだ…。”
そんなカルチャーショックを受けたのを覚えている。
(今でこそ、クイズ番組でちらほらあるが…。)

たかじんさんは、そんな
関西人のメンタリティを
きっちり受け止め、見事なまでに
カタルシスを味わせてくれる。

その毒舌や歌、視点を含めた
人間的な魅力を通して・・・。

たかじんの番組は、
”東京”では一切流れない。

その”東京”嫌いが歌う『東京』がまたいい。



もう、番組を見ることができないと思うのは、
本当に、残念でならない。

たかじん伝説の一端は、ここからも垣間見える。


2014年1月7日火曜日

【アンテナが拾える周波数】


"中島さんの素敵なところはですね、
どんなに目下の人間でも
面白がってくださるところですね。

気持ちが若い!
いえ、気持ちも、ですかね。笑

中島さんはきっと目上の方とも
繋がりを作るのがお得意だと思います。

中島さんよりさらに目上の方には、
私達と繋がりを持つのに
ハードルを感じている方が
もっと沢山いらっしゃると思いますので、
真ん中のハブ的な存在として
アンプリファイヤーの活動で、
若手とオジ様をうまく融合させるような
感じになさると、周りの方に、さらに
良い影響を与えられるのだろうなって思います"


告白されました。
・・・なんていうと、おこがましい(;・∀・)

ワークショップで、自分のよいところを
フィードバックしてもらいました。

自分の強みは、

つなげて、ふくらませる

"ビジネスになくてはならないアンプ"
目指すところなので、多少、盛ってたと
しても、ありがたいとコメントです。

ただ、若い人っていうか、学ぶべき人に、
年齢は関係ないかなとも思っています。

でも、つなぐのには、
無理がある場合を感じることもなくもない。

例えば、つなぐのは、楽器(人間)と
プレイヤー(人間)とした場合、
①楽器に気づかないプレイヤー。
②そもそも扱う楽器が違う。

沖縄県の恩納村にある『沖縄宇宙通信所』のパラボラアンテナ


また、上、下でいうと、世代の差よりも、
「アンテナ」の差が大きいがする。

情報の感度、発信、受信のメタファーとして、
「アンテナ」が良く使われる。

意識の高い低い、
能力の高い低い、
関心の高い低い、
「アンテナ」の形容は様々だが、
10倍くらいまでは、頑張れば、
【一瞬】周波数をキャッチできる。

仕事のできる人たちは、
猛烈に勉強もしているし、
理解力も高い。

また、発信力もあるから、
それと交換されて、
良い情報も受信されている。

だから、そこで、精進しないと、
すぐにおいていかれる。

もし、10倍以上の差の開いたら、
周波数があわない、つまり、
電波(思考)が届かない気がする。

成長速度の速いチームに
ついていけない人は、
おいてかれるみたいな…。

だからこそ、誰がどうこうというわけでなく、
日々、情報を収集するだけでなく、
きちんと発信し、意見を交換することで、
自分をブラッシュアップさせていく。

そのことを通して、自分の価値を
活かせてもらう人を増やしていければと思う。






2014年1月6日月曜日

【体型とは、『性格』である】

一応、今年の終わりには・・・。(・∀・)

今日、仕事のミーティングの中で、
お客さんが、面白いことを
教えてくれた。


"体型は、性格である。"

はて、どういうことか?

たとえば、
「明るい性格だなー」とか、
「自分は短気な性格です」とか言われる。

この性格は、人から言われる場合と、
自分で言う場合があるが、

性格をわかりやすく分解すれば、
①認識
②行動(反応、リアクション) である。

人から見る「明るい性格」とは、
①認識→状況に、"明るい部分"を見つける。
②行動→そして、"明るく朗らか"にふるまう。


自分から見る「短気の性格」とは、
①認識→本当は、怒るまでもないのだが、
②行動→どうしてもイライラしてしまう…。

自分の評価と人の評価は、えてして違うが、
どちらも偏った見方になる可能性をなくはない。

ただ、得てして、太っている人は、
自分に甘い人が多いので、
厳しい意見を受容しないといけない。


体型と性格の関係で考える場合、
まずは、①認識。

・どこまでを太っていると感じるか?
・逆に、どこまでがやせすぎと考えるのか?

次に、②行動

・太った人は、太ったその体型を許す。
・痩せた人は、太ったその体型を拒否する。

(ある一定の期間の)結果が、体型に現れる。


第一印象は大切です。

"少なからず身体のマネージメントが出来ない人は
比較的欲求に弱い傾向があるかと。

忙しい、時間がない。お金が…。
痩せなきゃいけないのはわかってるんだけど…。

ですからアメリカの某企業では
昔から自分の身体のマネージメントも
出来ないような人は仕事も
従業員のマネージメントも
高いレベルで出来ないのではないか。

なんて言われてますよね。

私が言いたかったのは髪型、洋服、小物、体型など
その人の選択の集合体で仕上がった佇まいが
第一印象だとしたら、それはほとんど
その人の性格がみて取れるのではないか。ということです。"


ぎくっ!実にこわい・・・。

また、

"セルフコントロールは心だけでなく、
体型から、形から始めるのは一理あるのかもしれませんね。"


たぶん、形から入ることで、何気ない
簡単な習慣形成ができるようになり、
その結果、セルフコントロールができる、
ってことは、ありそうですね。

ついつい、寒いと動きが鈍くなってしまう。
さて、これも選択の1つですよ。

誰にも気づかれたくないと、
正月太りが気がついて、体重減に
勤しもうと決めた40の夜~(;´∀`)

がんばりますー
今の選択は、未来はつながっているのだから。

2014年1月5日日曜日

【経済なき道徳は寝言である】




「道徳なき経済は罪悪であり 
経済なき道徳は寝言である」
                          (二宮尊徳)

『ハンナ・アーレント」を見た。

ハンナ・アーレントは、
抑留された経験もある、
ドイツ出身ユダヤ系アメリカ人。

彼女はハイデッガーに、
師事し、『全体主義の起源』を
著した政治哲学者。

その彼女が、ナチス幹部
アイヒマンの裁判を傍聴する。

そこで、彼女は、
ユダヤ人社会を大いに揺るがす。

ユダヤ人コミュニティの、
指導者もナチスに協力した。

もし、なければ450〜600万人まで
ユダヤ人は虐殺されなかったと…

ハーナント曰く、
「アイヒマンは小役人。
上からの命令を唯々諾々と、
忠実に聞いた結果、思考を停止させ、良心を手放した。
そして、巨悪に加担した。

でも、誰でもその立場に
なれば、そうする。

悪は、狂信者や変質者によって
生まれるものでなく、
ごく普通に生きていると
思い込んでいる一般人によって
引き起こされてしまう。」

その概念を、彼女は
「悪の凡庸さ」と呼んだ。

また、それは、
ミルグラムが、行ったいわゆる、
「アイヒマン実験」が裏付ける。

この映画のあと、
「どんな未来を作りたいか」と
いうワークショップ参加した。

僕は、「自由な社会」を
作りたいと思った。

やりたいことがやれる。
言いたいことが言える。
意に添わないことはしない。

戦争中のユダヤ人指導者も、
同じことを考えていたはずだ。

できなかったのは、なぜか?

稼ぐ力、いわゆる
経済的自由がなかったからだ。

だから、仲間を売ったんだ。

日本も同じ状況があった。

原発の誘致だ。
http://bit.ly/1cRk7rh

中でも、象徴的だったのは、
反対運動のリーダーが、
町長になったのだが、
内側から町の現状と向き合う中で
財政の問題を理由に、
新たな原発の誘致を表明していく…。

その結果、40年間、町は豊かに…。
しかし、東日本大震災が起こった。
彼らは、故郷を失った…。

もし、彼らに、原発誘致以外に、
稼ぐ力があれば…

貧乏でもいいと
覚悟を決められたら…
外野が言うべきではないかもしれないが、
結果は違ったかもしれない…。

アイヒマンは、家族の誕生日に
花束を贈るような平凡な愛情を
持つ普通の市民であった。

そんな彼が、
一定の条件下では、
誰でもあのような
残虐行為を犯す。

僕らは、稼ぐ力をきちんと持ち、
「たかが金」で仲間を売ったり、
意に沿わないことをしないように
しなくてはいけない。

だから、まずは、本業で、
足場を固めることだ。

そんな思いを改めて強く持った。