2013年4月26日金曜日

【出口社長に、“生き方”を問う。】


昨日の話を、まとめてみました。
“隣の人の机においといて下さい”と、いうことで、
講演の最後に大きな名刺を頂きました。
これからビジネスマンにとって、生きていくのに、大事なのは、
個人で考えれば、勉強。集団(社会、組織)で考えれば、仕組み

【トピックス】
    勉強とは、「①いろんな人に会う。②本を読む。③旅に出る。」。
    とことん、自分の頭で、深く考える。なんで、どうして?どのように?
    数字(算数)、ファクト、ロジックのみで考える。
    人は本来、なまけもの。いいかげん。変なもの。
    人には、いろんなカタチ(個性)があり、その面積が意欲。組み合わせて、組織化。
    人のとがったところが個性。削るな。
    タテ(歴史:時間軸/昨対比)・ヨコ(空間軸/競合)思考
→自分の位置をつかむ。高い視点に立つ。
    人間は、見たいようにしか見ない。記憶ですら、変換される。
    保険は缶ビール。ビールは居酒屋飲むのと、
 自宅で飲むのとでは、値段は違うけど、中身は一緒。
    保険は、確率と統計のビジネス。誰が計算しても同じ。つまり、中身は同じ。
    FPいわく、適正な生命保険料は手取りの3-5%
    意欲を個人のせいにするな
がんばったら、“おいしい”という仕組みと仕掛けをつくる。
    ライフネットの成功に秘密があるなら、
(1)マニフェスト(憲法)(2)ダイバーシティ(女性・若者・外国人)
    いろんな音楽【音符】に囲まれて育った坂本龍一
“自分には才能のカケラなんてない。ただ、たくさん音符を知っていただけ。”
 知識の量が必要。4年間に読書100冊の日本の大学生と

4年間に読書400冊の米国の大学生どっちが成長すると思う?
    出口社長の朝は、新聞を一時間かけて3誌読む。
 気になる数字は
Googleで検索。だいたい調べればでてくる。
    ネットライフの苦労の99%は、お金をかけないで、
 いかに、認知度と信頼度を獲得するか、この
1点だった。

世界経営計画のサブシステム→自分の生きる意味>
1)この世界をどのようなものとして理解し
2)どこを変えたいと思い
3)自分はその中でどの部分を担うのか

数字で考えよう→日米農薬比較>
ヘリコプターで散布されるアメリカ式農業の
写真をつかって、
TPP反対をうたったポスター。

国語的には、つじつまがあう。しかし、算数的に考えると、

全耕作地に対して、農薬量は日本100に対して、米国30という話も…

※後日
談 
日本の農薬使用は、米国の7倍?なんて話もでてくるが
実は、農薬量は、日米がつくる作物の違いからくるという見方も…。

なにごとも一概には言えない面がある。
なんでも鵜呑みにしない。相手が出口社長でも…。
自分で調べる、考える。物事には、必ず反対意見がある。
GMのスローン元会長も反対意見がないときには、決断しなかった。

リーダーシップの3条件3つ持っている人なかなかいない
やりたいことが明確か?
②メンバーに説明する共感力説得力を持っているか?
③危機にメンバーを安心させるコミュニケーション力があるか?
リーダーだけにリーダーシップを求めてはいけない(関連書籍:伊賀泰代:採用基準)
          
<先の質問に関連して:高齢者世帯の所得状況(厚生労働省:平成21年調査)>
===================
全高齢者世帯の所得の平均70%が公的年金。
しかも、年金を受給している高齢者世帯 約2/3 年金以外の収入なし。

未婚、低賃金、貯金なし・・・。
今後、この2/3が増えていくことは間違いない…。
さて、起こりうることに、何か手は打てないものか?
これが、自分の中の問題意識でした。

===================
これは、保険の話をベースに、
人生のリスクにどう向き合うかとお話だ。

あらゆるものが、“トレードオフ”だとすれば、

発生確率が高い
大きなリスクには、“自己防衛(準備)”で
発生確率が低い、大きなリスクには、“保険”対応するのがいいのではないか?

この発生確率の高い、低いを見極める力をつけて、
サバイバルすることが、一番重要で、
勉強が必要とされる
一番大きな理由でないだろうか?


昨日の話を、まとめてみました。


2013年4月25日木曜日

【出口社長に、“保険”を問う。】


朝活で、ライフネット生命の出口社長にお話をお聞きした。

ライフネット生命は、子育て世代の生命保険料を半分にした、
真っ正直を旨としているネット専業の保険会社。
生保業界初『働く人への保険』、本格的な就業不能保険を開発した。

でも、僕には、正直、まだ、ぴんとこないんですよね。
そんな不幸、自分に起きないと思っていますから。

・・・

講演が終わり、質疑応答の時間で、
出口社長に、質問する機会を頂いた。
僕が問うたのは、こういうことです。

「正直、今、最大のリスクは、長生きです。
それに、対応する“保険”をつくらないのですか?」

65歳からもらえる「年金」。でも、崩壊の危険が囁かれ、不安もある。
その不安を解消する、“保険”を作る気はありませんか?と。

出口社長は、僕の質問の意図をすぐ理解してくれました。

お答えを平たく言うと、
「一民間会社ではできません。国民年金の崩壊を煽って、
払わないことを促すことなんてドアホ。皆さん、国民年金、払ってくださいね。」


選挙にはでません。(笑)力強い握手でした。<(_ _)>


なるほど。

これだけ、算数で考える優秀な社員をたくさん抱えた、
真っ正直な会社でもできないことだ。

そら、そうだ。

国民経済、税金、保険料、少子化…。
一民間会社が担うには、荷が重すぎる…。


将来に対する備えは今から考えておかないと…。
その上でも、健康は大事。
今は、ロコモなんて問題もありますし。

備えあれば、憂いなし。

こらぁ、本気で、ちゃんと、
自分で勉強し、考えていかないといけないな。

やわらかな関西弁を交えた語り口で、
お話くださったすごく凝縮されたお話は、またの機会に…。

本当、勉強になりました。
ありがとうございます。<(_ _)>

2013年4月24日水曜日

【最高のPRとは、陰謀である。】


問わず語りだすのは、タクシー運転手さんの専売特許だ。

1台がタクシーのせるお客さんは約50人。
半分の人と会話するにしても25人。
徹子の部屋の1か月を1日でやるイメージ?!



「乗せる銀座のママのほとんどが、“活気が戻ってきた”っていうんですよね。」

「途中までは、言う通りだと思っていましたが、
さすが、なんかこう毎度毎度なら、作意を感じてきまして…。」

このタクシー運転手、なかなか読みが鋭い。

ケネディ大統領の父親が、ウォール街の靴磨きまでが株の話をしていることに、
バブルの崩壊を気づいた話があったけど、まさに、こんな感じだったのだろうか?

(まぁ、あの話の真相自体は、虚実の中の話とされているが…。)


都営交通の24時間化って、どう思います?」と僕。
「いやー、あれ、いいですね。人の動きが活発になれば、
タクシーの乗車回数も必ず増えますよ
「終電逃した客、減るんじゃないですか?」
「でも、埼玉の人とか、神奈川の人は関係ないですから。

すごいポジティブ。
なるほど、そういう見方も、理屈は通る。

これは、税収についても同じことが言える。

A】景気をあげ、消費を促し、今の税率で税収を稼ぐか。
B】税率をあげ、消費はそのままでも、税収を確保できる手を取るのか。
さらに、【A】の場合は、景気の腰折れリスクが下がれば、
黒字の会社が増え、法人税でも税額が稼げる。

しかし、個人的には、
①移民を受け入れない、
②観光客も爆発的に増えない、
③人口が伸びていかない、
④使うお金を削れない、だとすれば、

【B】の税率を上げる方が、現役世代にとっては、
将来的にはいいのではないかと思っています。

さて、どちらが効率よく税金を集められるんでしょうね?

「いずれにしても、銀座は、アツいですね。
 官僚とか、政治家とかもいっぱいらしいですよ。

 でも、考えれば、あそこで金を落として、
 銀座のママに、“景気いい、景気いい”といわせれば、
 そこにくる社長さんや大企業の人たちも、
 “ああ、そうか”と、そんな気にもなりますよ。
 
 だから、官房機密費とかなんか、政府の人が、
 裏で仕掛けている気がするんですけどね。

そうかな、そうかも…。

だとすると、
“最高のPRは、陰謀?”

さとなおさんが言ってた「白鳥蘆花に入る」も、こういうことなのか…。


目的地に着き、タクシー運転手の顔をした、
経済学者兼
PRマンの講義は終わった。

彼は、また、次の客を乗せ、景気の話をするだろう。
そして、乗客の気分が上げ、実需につながらんことを願って…。

さて、みなさんは、今の景気をどうお感じになりますか?


2013年4月23日火曜日

【選ばれる母集団へ潜り込む布石の打ち方】



最も重要な昇進とは、本人とその職歴にとって
それがいかに重要であろうと、
本人にとっての最初の昇進ではない。
逆にトップマネジメントへの最終的な昇進でもない。
トップマネジメントの地位には、すでに選ばれた人たちのなかから昇進していく。
最も重要な昇進とは、明日のトップマネジメントが
選び出される母集団への昇進である。
                   
                         (ドラッカー365の金言より,抜粋)
この“母集団に入る視点”を、皆さんはお持ちですか?

大学生は、意識しているか、していないかはさておき、
この視点に裏付けられる行動があるからこそ、
【新卒での就職】という、1つの“母集団”に入ることを目指す。

ただ、個人的には、就職以外での
“母集団に入る視点”を持っている人が少ないように思います。

だから、同じような実力でも、
トップを狙える位置にいる人、そうでない人に、
分かれているのではないでしょうか?

運や、実行力の問題はあるにしても、
より大事なのは、母集団に入るために、
踏ん張りどころを間違えない視点”だと思います。

もちろん、就職も、出世も、恋愛も同じ。
当たり前といえば、当たり前。

まずは、1つ目のステップは、
“お客様(選択者)に選ばれるための
母集団
(選択肢)の1つになる”
、ことです。

2つ目のステップは、そのうえで、トップを目指すこと。
大事なのは、ステップを踏んで、アプローチすることです。

“将を射んと欲すれば、まず馬を射よ”

ただし、運悪く、その母集団にもぐりこめなかった場合、どうするか?
布石を打ちましょう。

そのための1つのヒントは、“ブルーオーシャン”。
誰も気づかないところで、がんばっておく。

例えば、カーリング。当時、“このブームってすごいな。”って、思ったけど、
その前に、取り組んでいる知り合いが周りにいましたか?

こんな事例は、結構多くあります。
今なら、“朝活”。

ブームかトレンドか、意見の分かれるところではありますが、
ともかく、今、アツい。

その中でも、僕らの友人で、“朝活王子”と呼ばれる小川晋平さん。
一回、メディアの取材が入ってからの展開は、まさに、シンデレラストーリー。
(男性にシンデレラってのも、なんかおかしいですが・・・(^o^)

もちろん、そのためには、自らが動かないと選択者に気づいてもらえない
また、貢献できなければ、選ばれた母集団に、居続けることは厳しくなる

それでも、元○○というのが、一定の市場価値があるように、
母集団に入れるかどうかは、大きな違いがある。

だから、みなさんがトップを狙うなら、踏ん張りどころを間違えず、
最初の母集団に入ることに、全力を傾けることです。

でも、もし、その中に、入れなかったとしたら、
その集団(組織)では難しいかもしれませんが、
別のところ(新天地、ブルーオーシャン)で、
トップを取って、外から入る方法があるかもしれません。

まさに、セブン&アイホールディングスでCEOをされて、
トーハンの取締役副会長に就任された鈴木敏文さんのように。
(鈴木さんがトップで返り咲くことを狙っていたかどうかは、別にして…。)



2013年4月22日月曜日

【教養とは、他の考え方も成り立ちうることを知ることである。】


これは、アラン・ブルームの言葉である。
そういう意味において、教養あふれる社会とは、
多様性と寛容性に満ちた社会のことを言うのかもしれない。

左右も、善悪も、行き過ぎるとなんだか、雑に見えてくる。
言っていることがどうこうというより、反論を寄せつけないところが…。
ものごとには、ちょうどいいバランスがある。

価値相対主義ではないが、
“価値がある”と思う行動(what)の裏側の理由(why)、
つまり、その“思いをくむ”(認めるのではなく)ことは、
全ての人に、平等に与えられるべきものだと思う

もちろん、だからといって、人の権利を蹂躙する権利を認めるとか、
犯罪者の肩を持つとか、そんなことではない。

今の社会では、誰もが持つ行動の理由(why)を、
どう表現するか(how)において選択があり、
その結果の行動(what)がルールに合うかどうかで、
塀の外を歩くか、内を歩くかが決められる。


To be, or not to be : that is the question.
(話はそれるが、簡単に言うと、刑法第39は、
その選択ができない状態なので、罪を問えないとされる。)


つまり、現在のルールの範疇を越えたWhatについては、
しかるべきルールに則り、罰せられるべきだと思う。
(そのルールを甘んじて受けたのが、ソクラテスであり、
だからこそ、彼は、自分の意見に、真摯な人間だといえる。)

ただ、Whyに関しては、認められないかもしれないが、
誰もが持つことを許されることを担保しないと、
今の社会で生きる意味も、生きていくこともできないと思う。

(そして、そこに社会全体で汲むべく、新たな考えが存在するかもしれない。
ソクラテスがそうであったように。)

もちろん、自分の意見も、誰かの信念も、結果、人を傷つける可能性はある。

そのことを理解しながらも、それでも尚、自分の意見を言い続けるのは、
意見を言えない環境の息苦しさに、がまんできない体質だからだ。

見えるものだけが、世界ではない

そうやって、見えない世界をイメージし、
創り出すことで人間は、成長してきた。
その知の力こそが、人類の発展を支えてきたのだ。

いずれにしても、“教養”を身につけなければ、
自分が見たい半分の世界しか見えないことになるだろう。

ライフハックシリーズやビジネスモデルジェネレーションで有名な小山龍介さんも、
言葉は違うが、相反する両極端な要素、すなわち、“軸を持つこと”の重要さを仰っていらした。

自分の中に、多様性を持つ。
そのことは、自分と社会を生きやすくするうえで、不可欠だ。


あと、実利的なことを言えば、意見の多様性は、武器になる。
まぁ、このあたりは、長くなるので、続きはまた、どこかのタイミングで。

追記)
友人の朝活王子が、小山さんと、『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』
『仕事はできるのに、机がぐちゃぐちゃで困ってるきみへ』などの
著者 美崎栄一郎さんと
対談を企画しました。ご興味のある方は、ぜひ!